今後の世界経済

今度の経済危機はリーマンショックより酷いと多くの人が認識している。多分世界恐慌にまでなりそうと感じている人も多いはず。金 立群AIIB総裁の娘で経済学者の金刻羽が

発表した記事が注目されている。

1、われわれが直面しているのは、おそらくは世界大恐慌であって、単なる経済の衰退ではない。つまり、(世界恐慌の)1931年の状況であって、(リーマン・ショック後の)2009年の状況ではないということだ。この後やって来るのは、国家の生産の40%の喪失であって、5%の喪失ではない。

2、これは、1回の金融危機実体経済にもたらす圧力の状況ではない。そうではなくて、ウイルスが直接、実体経済に影響をもたらすものだ。もっと言えば、金融システムが崩壊する状況が起こってくる。いまこそ各国政府は、持てる力をすべて出すべき時だ。いま国庫のありったけの資金を使わなければ、今後は使うべき時はやって来ないだろう。

3、危機と恐慌の違いはとても大きい。クライシスとデプレッションの違いだ。GDPの5%を失うものと、50%を失うものの違いだ。私見では、今回の状況の深刻さはおそらく、(リーマン・ショック時の)2008年の10倍程度の規模になるだろう。

ゴールドマン・サックスの発表では2020年第2四半期のGDPは年率で日本25%減少、アメリカ 38%減少、ヨーロッパ 33%減少。日本の輸出60%減少、輸入40%減少、、というスザまじいものだった。さもありなんという数字である。

各種活動規制は、コロナ感染を隔離以外の手段でコントロールできるようになるまで解除できない。つまりワクチンが開発されるまで続く。ワクチンは早くて一年後。

ここから金刻羽の予想は当たりそうだ。

世界中で休業が行われ、外出規制が行われている。観光・運輸・航空・飲食業などのサービス業は瀕死の状態で、これらへの納入業者も同じ。自動車、不動産建設の需要も激減。関連メーカー、販売店も業績は悪化。多くの企業が潰れそうで、従業員も収入減少、失業の大量発生目前。多くの企業が倒産・経営不振になり、銀行の不良債権が激増。金融危機が起きる。しゃかい